全日本ゴルフ練習場連盟会報誌に、今年のジャパンゴルフフェア来場者768名を対象にしたアンケートの回答結果が掲載されていた。アンケートは、質問に対してあてはまるものを選ぶというもの。複数回答可だ。
ジャパンゴルフフェアはアジア最大級の展示会で、ゴルフに対する意識が高いゴルファーが集まるイベントであり、アンケートの対象としては、やや偏っているが、いくつか興味深いところを紹介したい。
「練習場を選ぶポイントは何ですか?」
「練習場を選ぶポイントは何ですか?」という質問に対する回答結果を見てみたい。やはりアクセス面は重要で、「自宅からの距離(自宅から近い)」という回答が最も多く、2つ目に多かった「ボール料金が安い」を上回った。
また、練習場は大きさよりも、設備や備品がきれいかどうかの方が重要視されている。「練習場が大きい(200ヤード以上)」よりも、「練習場マットがきれい」「打席がきれい」「練習場のボールがきれい」と回答した人数の方がわずかではあるが多かった。
「ゴルフ練習場を利用する理由はなんですか?」
「ゴルフ練習場を利用する理由はなんですか?」という質問に対して「ゴルフ上達のため」と回答した人は87.8%だった。768人中94人の人がゴルフ上達のためではない、と答えたとも言え、とても興味深い。
おそらくこの94名の人は、多くの人がボウリング上達のためではなくボウリングを楽しむためにボウリング場に行くのと同じように、ゴルフ練習を楽しむためにゴルフ練習場に行っているのだろう。
このアンケート結果がジャパンゴルフフェアで出ているのだから面白い。
「通いたいと思うゴルフ練習場とは?」
「通いたいと思うゴルフ練習場とは?」という質問に対しては、「駐車場が広い」「スタッフが親切に対応してくれる」を抑えて、「トイレが綺麗で清潔」と回答した人が最も多かった。
「ゴルフ練習場にあったらいいなと思うものはなんですか?」
「ゴルフ練習場にあったらいいなと思うものはなんですか?」という質問に対して、「弾道測定 スイング解析器」と同じぐらい、「バンカー」が多かった。弾道測定スイング解析器は363名が、バンカーは359名があったらいいと答えた。
また、「スポーツジム」や「アパレルショップ」よりも「洗車サービス」の回答が多かったのは、ゴルファーならではのものかもしれない
よりエンタメ性が必要か
筆者が最も興味深かったのは、ゴルフ練習場を利用する理由として「上達のため」が87.8%しかいなかったことだ。ゴルフに対する意識が高い人を対象にしてこの値だから、練習場でランダムに同じ人数にアンケートをとると、もっと割合は下がるかもしれない。
ということは、ゴルフ練習場側は、エンタメ性を持たせる工夫が必要ではないだろうか。
上達が主目的のゴルファーに対しては、場所とボールを与えれば、自分で工夫して練習する。一方、上達以外が主目的のゴルファーに対しては、練習場側がエンタメ性がある空間や企画を用意し、利用者により楽しんでもらうための取り組みが必要だろう。